生老病死のトータルサポート

人口が減少する一方で、超高齢化社会を迎えている我が国では、これからの数十年、多死社会となることが予想されています。
文化的背景に目をうつすと、私たちは「老・病・死」をいかに克服するかというたゆまぬ努力によって豊かな生活を手にしてきました。その一方で、「老・病・死」を免れる者は存在せず、「生きる」ことは、そのまま「老・病・死」と言っても過言ではありません。
豊かな生活のなかで、「老・病・死」は、私たちの視界から遠ざけられ、不吉なこと、忌避すべきものとして扱われるうちに、いつしか、私たちは「老・病・死」に対して思考停止してしまい、どう向き合えばよいのか分からなくなってしまいました。
また、かつては「老・病・死」を安心して迎えられるセーフティネット(家族、近隣の助け合いなど)がありましたが、社会は大きく変化をし、一人一人が厳しい選択を迫られる時代となっています。
今の僧侶・お寺は人が亡くなってからが出番という印象をお持ちの方も多いと思いますが、昔は、死を迎える前から、老・病・死全般に関わる存在でした。蓮宝寺は、微力ながらそうした役割を担えないものかと思っています。
介護はだれがする、終末期をどう過ごせばよいのか、葬儀はどんな形がいいか、お墓はどうする、遺産相続は、、、、いろいろと頭を悩ませることばかり。各ジャンルの専門家と連携を取りながら、一緒にこうした問題を考えていけるネットワークを構築していきたいと思っています。

追伸 ネットワーク構築の一歩として2013年3月からライフエンディング研究会(仮称)を始めました。