7月・8月のライフエンディング研究会

7月のライフエンディング研究会は20日(月)に武蔵野プレイスで開催されました。
この日の参加者は12名。
テーマはチャイルドライフスペシャリスト(CLS)についてでした。
CLSとは、病院にいる(入院・通院)子どものケアを専門とする職業で、現在は欧米で資格を取得することができます。
今回は、この夏からアメリカに留学をして、CLS取得を目指す私の知人に無理をいってプレゼンをしていただきました。
主に遊びを通じて、病気を抱えた子ども・家族が治療中の子どもに寄り添うことになるのですが、当然、子どもが死を迎えることもありますし、子どもが親・兄弟を見送らねばならないこともありますから、過酷な仕事でもあります。
まだまだ日本では耳慣れない資格ですが、話を聞いていますと、その必要性がよく分かります。
そのためか、参加者からは次々と質問が出て、あっという間にお開きの時間に。
続きは3年後、知人がCLSとなって帰国した時にということになりました。

8月のライフエンディング研究会は18日(火)に武蔵野プレイスにて行われました。
今回は参加者、16名の盛況。
テーマは①自殺対策円卓会議、②普門院診療所の訪問報告、でした。
自殺対策円卓会議の世話人である竹島さんに会議の趣旨をお話いただき、参加者との質疑の時間としました。
普門院は、栃木県益子町にある真言宗豊山派のお寺なのですが、ご住職が医師でもあり、そのご住職が境内に診療所や老人保健施設を設置して、運営しているのです。
そちらに私と以前に講師をお願いした岡村さん、私の同僚Tさんと訪問をしたので、その報告でした。
今回もあっという間にお開きの時間となりましたので、近くのお店でその続きと相成りました。
(なんと16人中、15人が参加!)
写真は8月の様子です。

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6月のライフエンディング研究会

6月29日にライフエンディング研究会の定例会を開催しました。
今回は新宗教教団のGLAの広報担当の方にお越しいただき、教団としてのライフエンディングへの取り組みをお話いただきました。
参加者はGLAのお二人を含めて、16名。
教団独自の葬儀や八ヶ岳に納骨施設を建設するなど、しっかり時代に合った取り組みをされていらっしゃるGLAさん。
会員のご家族と葬儀社の間に、信者さんのボランティアが葬儀コーディネーターとして入り、しっかり遺族が納得できる葬儀が行えるような体制を持っていたり、納骨施設が信仰と直結していたり、大きな学びとなりました。
参加者からは、たとえば、葬儀コーディネーターはどう育成するのか、後継者が信仰を変えた場合に遺骨の返還を求められたらどうするのか、といった、さまざまな角度からの質問が出され、活発な研究会となりました。
私は、GLAの納骨施設の話を聞きながら、寺院と境内墓地というのも、信仰と納骨施設が一体化したものかもしれない、今はそういう認識が薄らいできているが、、、などと思いを巡らしていました。
7月3日の中外日報に研究会の記事が掲載されていますので、研究会の写真とともにこちらに貼付いたします。

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ライフエンディング研究会・小平霊園ツアー報告

5月27日、ライフエンディング研究会で小平霊園ツアーをおこないました。
真夏のようなひざしのなか、15時に小平霊園管理事務所前に集合。参加者は遅れてこられた方を含め9名でした。ガイドは近藤石材店の渡邉さんにお願いしました。IMG_2016
まずは、合葬墓を見学。こちらは1号墓・2号墓が並んでいます。
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向かって左の1号墓は平成10年、右の2号墓は平成20年にできたようです。都内に3年以上継続して居住している人が申し込めます。
毎年10月1日(都民の日)には献花式をおこなっているのですね。
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1号墓の献花台です。1号墓・2号墓をひとつの屋根がつなぐようになっています。
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こちらに納骨する際には、献花台の上に骨壺や位牌を安置して、読経等を行ない、実際に納骨施設のなかには職員のみが入ります。合葬墓の裏手にその入口が見えます。こちらから職員が地下に入っていくのでしょう。
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合葬墓に入っている方のお名前は、希望されれば、かたわらに立っている墓誌に刻むことができます。(有料)
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続いて、最近できた小型芝生埋蔵施設に移動です。
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白い石板になっているのは、まだ使用されていないところですから、新しい墓所ということが分かります。開けてみたらゲジゲジさんが慌てて出てきました。こちらもビックリしました(@_@。
中の構造の説明が掲示されていました。
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蓋をあけるとすぐカロート(収骨室)になっていて、使用時は、家名等を記す墓石と蓋石が一体となるタイプです。
こちらは都内に5年以上継続しての居住が条件となっています。貸付時使用料は2平米で172万円ということで、見た目は小スペースのお墓と思いますが、実際は2平米を使用するのですね。小平霊園の一般墓所使用料1平米あたり80.6万円とくらべて、割高に感じますが、通常、2平米の一般墓所を建てるには、工事費(石代など含む)が150万円前後かかることを考えると、こちらにはおそらくそこまでかからないでしょうから、コストは高いとはいえないかもしれません。
墓石のタイプは主にこちらの2種類があるようです。
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右のお墓は、花立を墓石内に組み込んでいるタイプ。左は墓石の前にお花を斜めに寝かせるようになっています。左端の底の部分には、水が抜ける穴が開いていて、おそらく腐ることなく、枯れていくようにと考えられているのでしょう。参加者のみなさんは、左のスタイルが目新しかったようです。
芝生墓地ですので、お線香は芝に燃え移る可能性があり、あげられないようになっています。お線香は芝生墓地を見渡せるところに設置された線香台にてあげることになります。
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ここで納骨をする際には、僧侶はどうするのかな?などと考えていましたが、ゴザでも敷いて、正座をして読経するのが墓石のサイズとマッチするような気がしますね。

さて、続いて、噂の樹木墓地・樹林墓地に移動です。
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こちらが樹木墓地。

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そして、こちらが樹林墓地です。
すみません、分かりにくい写真ばかりで…。
どちらも最近できたばかりの墓所で、木が生い茂っているという状態ではなく、まだまばらに植えられています。
樹木墓地・樹林墓地とも都内に3年以上の在住が条件。どちらも遺骨を納骨袋に入れての埋葬になるそうです。樹林墓地は、遺骨を粉状にして(粉骨)埋葬することも可能で、そちらの場合、使用料も安くなります。どちらも職員だけで行われるので、遺族は立ち会えません。
樹林墓地はこの樹林のある小高い丘の下に、共同の埋蔵施設があり、そこに職員が埋蔵(多くの遺骨と一緒に埋葬という形)、遺骨ですと1体13.1万円、粉骨で4.3万円と資料には書いてあります。
一方、樹木墓地は、シンボルとなる樹木の周辺に遺骨を個別に30年間埋蔵し、その後、共同埋蔵になる仕組みだそうです。こちらは1体18.4万円、基本的に粉骨は設定されていないようです。
ガイドをしていただいた渡邉さんも立ち会ったことがないので、職員さんから聞いたお話ということで説明してくださいましたが、都でやっていることなのだから、写真等で情報を開示できないものかと私などは思ってしまいました。多磨霊園の合葬墓でお勤めをすることがありますが、遺骨は職員さんが持って行ってしまい、どのような部屋や棚に安置されるのか、遺族が知る由もないというのは、何か釈然としないものがありますね。
その後、ツアー参加者の縁の人が眠るお墓にお詣りをしたり、壁墓地や芝生墓地を見学したりしまして、2時間にわたる充実したツアーはお開きになりました。
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小平霊園をゆっくり歩くのは今回が初めてでしたが、道が広々としていて、うっそうとした木々もなく、とても開放的で明るい霊園だなと感じました。都営霊園でありながら、小型芝生墓地や合葬墓、樹林葬・樹木葬など、新しい形態のお墓が続々とあらわれ、またニーズもあるようですので、今後も小平霊園を現代のお墓事情の羅針盤の一つとして観察していきたいと思います。
※今回の報告にある使用料等は変更される可能性がありますので、最新・正確な情報は東京都公園協会のホームページや霊園管理事務所にてご確認ください。

5月のライフエンディング研究会のお知らせ

5月のライフエンディング研究会は小平霊園を歩きたいと思います。
最近のお墓事情に合わせるように、小平霊園では樹木葬・樹林葬、合葬墓を設けています。
こうした都立霊園でも目立つ動きを見せる小平霊園を石材店さんのガイドのもと、実際に見学をする予定です。
また、未定ですが、職員さんにもお話をうかがえればと考えております。
日時は5月27日(水)15時からの予定です。
ご関心のある方は本サイトの問い合わせフォームからご連絡ください。

4月のライフエンディング研究会

去る4月28日に武蔵境・武蔵野プレイスでライフエンディング研究会の例会を開きました。
今月は、近藤石材店さんに石材店の実務とそこから見えてくるお墓を取り巻く諸問題についてお話いただきました。
参加者は僧侶、行政書士、牧師、医師、市議、グリーフカウンセラー、記者など13名でしたが、石材店のお仕事について知らないことが多く、目からうろこの2時間でした。
そのあとは近くの中華料理店にてさらに議論を深めました(笑)

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2月のライフエンディング研究会

細々と毎月開催しておりますライフエンディング研究会も今回で丸2年となりました。
おかげさまで参加者も徐々に増え、多種多様な専門家の方に集っていただいています。
今回は認知症の専門医・研究者の方に「認知症介護と宗教に関する考察」と題してお話いただきました。
参加者の顔ぶれは、葬儀社、石材店、行政書士、僧侶、牧師、保険会社、市議会議員など合わせて13名。
認知症とひとくちにいっても、関わる場面がそれぞれ異なりますので、質疑もいろいろな角度から活発になされました。
個人的には、長年連れ添った伴侶を亡くした方が一時的に認知症の症状を見せることがあるという話にハタと気づくことがありました。(たとえば法事の確認を一日に何度もしてしまう、など)
高齢社会、在宅医療の促進など、今後の地域社会を考える際に、認知症について学び、向き合う必要を感じる研究会でした。

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ライフエンディングお気軽無料相談会

昨年から武蔵野地域の葬儀社、石材店、宗教者、保健師、医療関係者、行政書士などとライフエンディング研究会というものを毎月、開いています。
そのメンバーと12月27日にお気軽相談会を開催することになりました。
会場は多磨霊園正門前にあります近藤石材店さんになります。
何か気がかりなことなどございましたら、ご利用ください。
もちろん、檀信徒の皆様からのご相談は蓮宝寺で随時お受けいたしますので、遠慮なくお問い合わせください。

≪ライフエンディングお気軽無料相談会≫ご案内

自分の人生の終焉をどう迎えるのか、次の世代への様々な引継ぎや、大切な家族を失った悲しみへどう向き合うべきなのか、お墓についてのお悩みやトラブル等への対処法は、、、等のご質問へ各分野における専門家が答える無料相談会を実施いたします。どうぞお気軽にご参加ください。
なお、店内の席に限りがございますので、お手数ですが事前にご連絡等、ご予約いただければ幸いです。
○日時 ・・・ 平成26年12月27日(土) 午後2時30分~午後5時
○場所 ・・・ (有)近藤石材店:府中店
○住所・連絡先 ・・・ 府中市紅葉丘2-31-4  ☎042-361-6168
○相談受付人(予定) ・・・ 僧侶、牧師、医学者、行政書士、葬儀社、石材店

8月のライフエンディング研究会(報告)

最近、あまり告知をしておりませんが、細々と月に1回、ライフエンディング研究会を開催しています。
今月は19日18時から武蔵境の武蔵野プレイスにて開催しました。
12名が定員の部屋を予約していたのですが、今月はいつになく盛況で14名の参加。
(葬儀社、石材店、牧師、行政書士、保健師、臨床心理士、弁護士、僧侶、グリーフカウンセラーなど)
1人は傘立てに、もう1人はエアコンに腰掛けての研究会でした。
今回は来月、私があるところのセミナーで葬儀の概論を話すことになっているので、そのレジュメをもとにすすめました。
僧侶とはいえ、葬儀の実状は分からないことが多く、葬儀社さん、石材店さん、病理学者さんなどが集うこの研究会でいろいろとコメント、ご意見をいただくことができました。
(下は研究会の様子の写真です。)

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